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[135064] 五万回の嘘と五万回の真実
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


涙を流したらその数だけ強くなれるとだれかが言ってたよ
でもそんなの嘘さ
だって悲しい思い出にしかならない
記憶にある景色はすべてが胸も痛くなるくらい悲しいだけ

心の奥で生まれた光がいつか僕を包んでくれたらいいな
だれかの言葉なんて神様じゃあるまいしかならずしも正しいとは言いきれない
でも嘘と本当が入り混じったこの世界ではどちらかを信じない限り道は見えない
疑ってばかりいても新しい世界は見えない

だから
僕は君を信じるよ
たとえそれが嘘でも
君がつく嘘なら僕は飛びついてでもほしがるだろう
孤独な僕にはいつわりの愛さえ貴重なんだから

もっとください
その愛を
その愛を さあ
どれだけだまされてもばかな奴だと言われても僕が君におくる愛だけは紛れもなく真実(ほんもの)
これだけは譲りません
これだけは本当です

僕の瞳に映る世界を変えてくれた君だから大好き!
たとえ君が僕に利用価値を感じなくなって
君がいつか姿消しても

それは五万回の嘘と五万回の真実だから
一千万回に到達する頃にはきっと君は帰ってくる

そう信じることが僕の生きる喜び 楽しみ

だから君の帰りを今日も たぶん死ぬまで待ち続ける

一人 熱い情熱を抱えて走る

今日のノートを書き終える頃にはきっと君に会えるんだ
夢の中で
夢の中で

なんとなく気づいていたよ
現実はそれほど甘くないって
涙 涙 涙 流しただけで
強くなれるなら苦労はいないな
だから苦労したあとの涙じゃなければだめなんだな

だから僕は強くなれる
苦労したとはいえないけど
悲しんだから
ほら 僕の中にもあふれてる 光
その光は新しい愛のところへ導く光
さあ行こう 立ち上がって 思い切って

今度は大丈夫と
五万回の悲しみと五万回の喜びを背に笑う…

2008/11/23

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