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[135109] 言葉を汚すべからず
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


一生懸命考えた言葉も適当に考えた言葉も表面的にはおなじ言葉だよ
だけど言葉ってそれにかかった時間や思いの厚みで深さが増すものだから全然違うものといえばそういえるかもね
何秒のあいだに起こる信じられないくらいの奇跡だってあるから
言葉って言葉にする人次第でどうにでもなる気がする 言葉ってそういうもの

言葉をただ使うだけじゃなんだかわびしいからそれに色を付けるんだ
いわば言葉って人にいじられないとモノクロにとどまってしまう
僕らが言葉に輝きを吹き込むんだ
命を吹き込むように
ステキな言葉になりますように
願いながら形作ってゆく
そうすれば言葉は言葉のちゃんとした意味を成すはずだ

言葉の中に詰まったあんこみたいな思いがなけりゃ言葉なんてただの声になるから
言葉ははじめて人に使われることで言葉になる
声と言葉がまじってそれはステキな響きになったり
時に人を傷つけたり
自由に口から飛びだすやっかいなものだけど

声と言葉とそれにやさしさとささやかな愛を混ぜ合わせて
言葉のあたたかさや深みに貢献するんだ

それが言葉を言葉としてみているって証だから
言葉を今日も汚さないように本来言葉が持つ意味を理解した上で言葉を使ってください

言葉は本来人の心をつなぐためにあるんだ
それなのによけいな言葉を耳にしたり知ったりするから言葉の形は汚れてく
原型をなくしてゆく
だから汚い言葉を知ってもなるべく使わないようにしよう
今からでも遅くない
時間かかっても言葉を選んでごらん
言い過ぎず また
言わなさ過ぎず
じょうずに言葉を操っていこう
人間だけだよ
言葉を操れるのは
だから誇りをもってわきまえよう

『言葉を汚すべからず』
その中にある心、どんなものにもある心を汚さないようにつとめていこう
『努々忘れるべからず』

2008/11/24

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