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[136269] #0024
最終便は遅れると告げられて
溜め息をえぐる彫刻刀がざっくりと気骨を削り
激するほどの心頭をなぜにたゆたう憂愁か
蒼海にちりばめた古のほおばる筋書を漁っても
貪ったはずの憧れはうわの空に吸いとられ
ひとみに浮かべる美しい涙までも悩ましげ
窮屈な蒸しぶろを脱してむかう源泉はうつろで
転寝もせずに待ちわびる宵闇のお迎えは
生ぬるい珈琲でさえ飲み干せない歯痒さがある
2008/12/14
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