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[138043] 
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

やっと見つけた

小さなデパートの雑貨屋で

君にぴったりの香り


もちろん即買いしたさ、
香りの名前も見ずに


嗅いだ瞬間に
君の、

うなじと耳の裏を撫でる仕草が浮かんだ


君がそっと隣に
腰を下ろし


ハンドバッグを膝にのせたあの時をね


探したよ


ミルクみたいに柔らかいけど
すごく角があって
クセがあるんだ


ねぇ、僕はやっぱり


ものすごく格好悪いやつなのかも知れない



君を無くしてから二年、

忍びよる春


僕はもう、大人


歳をとりたくない


…なんてね


笑わないでくれよ





2009/01/18

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