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[139032] ゆびずもう
詩人:そほと [投票][編集]

冷たい布団が温まったら
指相撲がしたくなった
ぴこぴこ動かしてみるが
一人相撲だな

思い出せば
一日が井戸の水汲みで始まる生活に
かつて鍛えられた母さんの
指は強靭でしなやかで
押さえ込まれたぼくの親指は
ピクリとも動けず
他の手足がジタバタジタバタ
中学生の頃にはもう勝てたはずなんだ
父さんよりケンカは強かったんだから

冷たい布団が温まったら
ゆびずもうがしたくなったよ
母さんに一度だけ
勝っといてあげればよかった



2009/01/31

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