ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.139000-139999 > No.139143「沈丁花」

過去ログ  〜 過去ログ No.139143 の表示 〜


[139143] 沈丁花
詩人:そほと [投票][編集]

その薫りを握り込んだ蕾の
小ささ 堅さ
それが私の初恋なのだと言ったら
迷惑だろうか
人皆寝静まったこんな時間
前に立ち尽くされては
迷惑だろうか
月の蒼い光に
今にも浮遊しそうな沈丁花を前にして
私はこのまま地蔵になりたい



2009/02/01

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -