無風夕立で冷やされた夜気が這い込んで来るそれは体に染み込み代わりに私が染み出して行き体は眠る 無風静かに稲妻が走り遠く他人事のように雷鳴 昼間見た田圃では勢い良く伸び始めた稲達が力強い矢印となって天を指していたつられて見上げた其処には確かに何か在りそうだった無論私には見えるはずも無く見えようはずも無くすぐに忘れてしまったのだが持って帰って来てしまったのだな矢印 静かに稲妻が走り遠く他人事のように雷鳴 矢印の緑を噛んでみる さらに 無風
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