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[141112] 心の唄
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


小さな幸せを愛せるような大きな心で
ボクは大好きなキミを愛したいんです
たとえば茶柱が立っていたりテストがいつもより点数がよかったりけっして奇跡のような事じゃないけどそんな小さな幸せに喜べる人間でありたいよ
涙でかき混ぜた日々
笑顔という砂糖を加えて飲み干そう
限りが 限りが 人生の底が見えるまで一滴残らず飲み干そう
てるてるぼうし 明日天気にしておくれ
曇りでもいいから

願いはいつも
祈りもいつも
叶わない
偶然にそうなるだけ
雨が降った次の日も雨
よくあるだろう
繰り返しとは限らない気ままな偶然にもまれて今日もそれに頭をかかえる

もう生まれたことにさえうらみの感情いだいてしまう
悪いボクさ

でもゆるしてほしい
神様 悪気こそあるけれどこれが本音であります
もしもいるなら失礼だね ごめんねと言いたい
ボクの心の声が筒抜け ばかやろうと言ったけどこれで何回目だろう
数え切れないや
神様や運命のせいにしても無駄なのに 無駄なのに

逃げてゆく後ろ姿にはいつも赤い夕陽が揺れている
ただボクの足元には何も言わない無口な影が揺れている

ボクは夢の中でさえ居場所を見つけられず
目覚めてもずっと生きてることに違和感を感じてしまい果てしない後悔が誰のせいでもないこの運命が宿命のようにいつの間にか変わってしまった
こんな自分 嫌いさ 嫌いさ
なのにね
自分をかわいそうだと思うから
いよいよわからないな
皆目
解読不可能だ
暗号よりずっと
パズルよりもっと
難しいや 人生は

すばらしさよりずっと難しさが先に際だつ
今も 死ぬまで きっと離れない 気持ちは泡のように次々息をするたび生まれる
それなのにすこしずつ終わりに近づくにつれ悲しくなります
生まれたばかりにその切なさは感情の向こうの真理を震わすの。

2009/03/14

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