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[141139] 春色の午後
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大好きだと伝えられた幼い頃

あんなにも心からの笑顔

もうできないかもしれない

紅色の頬とくしゃってなった顔が

今じゃもう恥ずかしくて


白い花で作った冠に

草の香りの手

そっと頭にのせて

川原を思い切り駆けたっけ


ためらわず手を握り合って

好きだよと言えた頃

あんなにも

素直だった頃



僕はきっと大人になってしまったんだね


大切なことを忘れていた



ほんの少し

ほんの少し素直になること

2009/03/15

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