詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
「チッ!」
と舌打ちをした
ミャイアンが
こちらに視線を送ると
ニヤリと笑った。
「逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ...」
古株は
自分に言い聞かせる様に
呟いた。
ミャイアンの一撃が
炸裂した瞬間
2度目の奇跡が訪れた。
新入りの時と同じ様に
cageが倒れて
カタン!と簡単に
gateが呆気なく
開いたのだ。
「今だっ!」
古株は急発進で
翼を羽ばたかせると
gateを潜り抜けた。
ミャイアンの鋭い爪が
一瞬身を掠めたが
間一髪でかわして
開いた窓から飛び出した