ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.150000-150999 > No.150249「冬に向かって」

過去ログ  〜 過去ログ No.150249 の表示 〜


[150249] 冬に向かって
詩人:里雨夜 [投票][編集]


空一面に広がる雲の光

濃い杉の緑

淡い草木の黄

葉を落とした枝の白



交ざりあって

あまりに綺麗に映えるから

心に溜めた寂しさが

じんわり涌き出る


まるで

渇いた大地に染み込む

雨水のように




耳をすませば聞こえる雨の音さえ


静かさを際立だせている










今日は

時の流れが

ひどくゆっくりだ



まるで

世界がとまっているかのように





静かに

ゆっくりと

流れている

2009/11/21

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -