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[150675] なみ
詩人:おるふぇ [投票][編集]

気と気
触れ合い
軋み合い
撫で合っている
この世界
人と人
まるで波のように
溢れているこの世界

あの空を見てみよう
誰しも自由と平和を求めていながら
幸福に鈍感になっていき
当たり前に対して麻痺していく
愛へのアンテナを覆う雲
優しさへのセンサーを鈍らす雨
たおやかな風に
そっと流して

考えを捨てるということ
エゴを捨てるということ
力はどこにあるにあるんだい
この体に何も見つからないなら
大いなる存在に背中を
撫でてもらいなさい
誰しも導かれている
あなたを見捨てやしない
適切な場所や
適切な時間に
あらわれてくるでしょう

この命が何だというのか
わからずに生まれ
そのままで息絶え
どの瞬間に泣いて
どの瞬間に笑ったのか
それだけを魂はおぼえている
それだけが生きているということ
あなたと出逢ったということだから
昨日のことは忘れて
明日のことは心配せず
美しさへの感度を
せっせとみがき続けよう
例えば今日
誰かの為に流した汗を
そのまま海へ流さずに
わたしはタオルを渡すよ

この無限大の宇宙に
放り出された迷い子のような
あなたの涙を
わたしだけは拭うことをやめません

生きて
生きて
生きた分だけの
降り積もった幸福
それすら見落として
胸の奥にぽっかりと
大きな口を開けて
空いた穴ぼこ

この空虚に愛を注げ
波々と溢れるほどの

なみなみとあふれるほどの

2009/12/01

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