ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.152000-152999 > No.152118「沈みゆく時間」

過去ログ  〜 過去ログ No.152118 の表示 〜


[152118] 沈みゆく時間
詩人:さきネコ [投票][編集]

瞳は 流すことをためらった涙を
もう一度受け取ってはくれない

どうすればいいかわからなくて
けれど 言葉を発することは罪なら

膝を抱えて 黙っているしか
もう生きる姿は残されていないじゃない

冷たい 冷たい
でもそれでいい
どこまでも深く 眠る
もう目覚めなくていい

そんな中で
目の前にひとつ浮かんだ光

初めての感情



私はその光を見つけたとき


嬉しかったのではなく




戸惑っていた

2010/01/10

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -