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[155240] 水面
私は知らない
かつて私が、私だった頃の記憶を
何かの草か、花の香り
高いビルから見おろす下の通り
ずっと向こうにきらきらと反射するものがある
まるでカメラのフラッシュが空中で交互に光るかのように
それはサイダーの炭酸の気泡のように
天に昇っている
私はそれを知っていた
その香りとうつくしさを知りながら
すべてを、消した
あなたと
構成していた、時間と
気泡のように漂う
透明さに戸惑っていた
愚かな私さえも
2010/04/18
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