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[157137] その一瞬で
詩人:どるとる [投票][編集]


まばたきするその一瞬で命は終わりまた始まる
僕という人がここにいるけど 死んだらまた僕は生まれるのかな
そしたら僕はまた同じように生まれ変わった君と出会いたいな

目配せする君と口笛も吹けない僕と二人並ぶ縁側で日向ぼっこ
立ち上がらないか立ち上がるかのその一瞬で中腰の姿勢のまま僕は君にそっけなく口づけする

言葉を紡ぐ時
絡まる思考に惑い
投げ出してみては
また 恋しくなるような日々を生きてる

僕が生まれたその一瞬
いつか
僕が死ぬその一瞬

同じようで違う
違うようで同じ
不思議な時間のズレ

いつか死ぬならば
ここにいる僕は
幻なのでしょうか

まばたきするその一瞬で
目を開いた途端に
消えてしまう
こぼれてしまう
はかなく散りゆく
花びら如き 時よ
愛しい 母の土手っ腹から
我を解き放ったその日から 僕は知っていた気がする この世の基本原理

全てはその一瞬その一瞬で 終わり始まる

懐かしいような
久しいような
古ぼけた時計の中で
ページはおごそかなまでに捲られてそして。

2010/06/16

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