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[157164] 花火を見に行こう
詩人:どるとる [投票][編集]


目の前を行き過ぎる
時のかけら
時たま 心に突き刺さる
微弱な痛みをはらみながら それは残る

近場の花火を見に行こう
なんとなくつぶやいた声が 誰もいない部屋に恥ずかしいくらいひびいた夏の夜
結局花火なんか見に行かずにずっといつまでも テレビと夜中までにらめっこ

よくある話
でも切ない話

庭の隅で バケツに水ためて ひとり花火大会
線香花火が夏の終わりを早くも告げるように落ちていった

ひゅるり
時は金なり
そんなことさえ
忘れてしまいそうな
狂った暑さに参る日々
粘ついた風に吹かれて。

2010/06/17

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