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[163150] 時の砂
詩人:どるとる [投票][編集]


夢の中に沈んでも
眠れてないような
そんな気がしてさ
ちっとも安らげない

忙しくもないのになあ
急かされるように
流れていく時間の速さに戸惑いながらいつも

あれ、もう終わっちゃった
あれ、もうこんな時間ですか
まだ、終わらないのかなあ
まだ、こんなしか経ってないのかな

そんな時の中で
僕は走ったり
歩いたり
繰り返して
やっと家の布団の上でバタンキューできるんだ

そしてまた朝になって一日は繰り返される

しかるべき時の上に
降り積もる時の砂

経てば経つほど
人の一生は
重みを増していく
その圧力で押しつぶされないように
人はたまに背負ってる時間の重みを捨てに行くよ

今日も僕は時をいくつも背負いながら
よたよた 歩いてる。

2010/12/15

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