ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.171000-171999 > No.171015「どうして僕は素直になれないんだろう」

過去ログ  〜 過去ログ No.171015 の表示 〜


[171015] どうして僕は素直になれないんだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


ため息をひとつついて
迎えた夕暮れ帰り道
真っ赤な夕日が沈んでゆく頃
なんだか急にさみしくなってこぼれ落ちたのは涙です

声にならない思いを
誰にも言えずに
たった独りで
抱え込んでる君を見てると僕も
心壊れてしまいそうさ
君の頬を撫でてくれるのは風だけさ
臆病な僕は君の背中を見つめてるだけ
強がる僕に気づいて優しい言葉をくれるのはいつも君なのに
どうして僕はこうも素直になれないんだろうと僕は自分が嫌いになった

こぼれ落ちた花びら一枚 時間は残酷に過ぎて行く 砂時計の砂のように狂いのない一定の速さと確かな足跡だけを残して

家族の楽しそうな笑い声も届かないはるか海の向こうの国では今も惨たらしい戦争が続いてる
平和な僕の国にも悲しみはあるけどそんな国の悲しみに比べたらなんて小さな悩みなんだろう

夕暮れの帰り道土手沿いの道
手を繋いで仲良く帰る人の姿がなんだか うらやましく思えたよ

それでも、いつも君のことばかり考えてるんだよ
だからいつかこの思いを君に伝えたい

愛してるってただ言うだけなのに どうしてこんなにためらってしまうのかな
愛してるって言葉はそれだけ大事な言葉なんだろう
だけどその言葉は素敵な言葉だ
君にこの思いを伝えるためには必要な言葉だ

今、夜が白々と明け始めた空に昇る朝陽
あの太陽が昇ったら
素直になれる

素直になれる。

2011/09/10

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -