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[172022] 詩人A
オレンジジュースの海に
船を浮かべて
詩を書いていた
満月の兎は
それを見て
いつも笑っていた
出来損ないの神様の
玉座に書いた落書きは
詩でもなく愚痴でもなく
ただ美しいものとか
素晴らしいものとか
そんなありきたりなものを
書いたような気がする
グレープジュースの海に
涙を浮かべて
詩を書いていた
太陽の羽が
ふわりと落ちて
これでいいんだ
そう思った
2011/11/04
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