ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.172000-172999 > No.172415「スターダスト」

過去ログ  〜 過去ログ No.172415 の表示 〜


[172415] スターダスト
詩人:さみだれ [投票][編集]

それは言ったよ
幸せそうに
町に降り注ぐ火の粉が
絵を描いているんだ
あたりを燃やしながら
虹色を作ろうと絵の具を選りながら
歌うたいは狂ったように
愛を捧げていたよ
ショップ店員はレジをほったらかして
愛を確かめたよ
隣人の隣人を思うことはなく
ペットを抱えて怯えていたよ
なぁ、それは言うんだ
幸せそうに
"見なくてもいいんじゃないか"

木星を過ぎた辺りから
なんとなく
なんとなくイメージはあったんだ
月とすれ違うときには
もう遅かったんだ

それは言うんだ
幸せそうに
"不幸に思うことはない
だからって何もかも
犠牲にしていいことはない"
そうやって
穏やかに微笑むんだ

2011/11/27

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -