ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.173000-173999 > No.173124「無題」

過去ログ  〜 過去ログ No.173124 の表示 〜


[173124] 無題
詩人:さみだれ [投票][編集]

あなたがいなくなり
俺は慌てて探しに行った
森の中の階段
あなたは絵を描いていた
見つかったことにほっとして
絵を覗いてみると
向い合わせの二人
色を足していた
恥ずかしそうに頬を染めながら
微かな声で
好き、と言うあなたが
愛しかった


これも全部夜が生んだ幻
手に触れることもできない
暗闇のような恋
二度と見ない夢


2012/01/01

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -