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[174482] 蕗の薹をいただく
詩人:中村真生子 [投票][編集]

蕗の薹の天ぷらと

蕗の薹味噌をいただく。

ほどよい苦味が

体の中に広がっていく。

意識的かつ最後に

受け入れたこの味に

体は今でもなじみが薄く

早く追い出そうと働きかける。

そんな気持ちを察した苦味は

ならば誰かを道連れにと

老廃物の手をつかむ。

つかまれて老廃物は

苦味と一緒に体の外へ。

「春の食卓には苦みを添えよ」。

ただしほどよい苦味を。

青春の日々の

ほろ苦い思い出のような…。

2012/02/26

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