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[177149] 雷轟く夜
詩人:中村真生子 [投票][編集]


カーテンを開けて

電気を消す。

稲光が

ゴロゴロと鳴りながら

夜空を

白昼のごとく照らす。

時折

オロチのような光が

空を駆ける。

雷は遠く

家に落ちる確率は皆無に近いが

やっぱり怖い。

なのに

草木は動ぜず

カエルははやし立てるように

合唱を繰り返す。

彼らは

へそがないからだろうか。

「ツィゴイネルワイゼン」を聴きながら

へそを隠して眠りに就く。



2012/07/07

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