ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.177000-177999 > No.177190「みの虫のうた」

過去ログ  〜 過去ログ No.177190 の表示 〜


[177190] みの虫のうた
詩人:どるとる [投票][編集]


あしたが晴れでも雨でもいい

共感なんていらない
ましてや慰めなんていらない

たったひとりでも
強くぶら下がる
みの虫のように
意地を張りながらも
冷たい風にも吹かれよう

僕の瞳にも夜がやって来て
月が心よりきれいに輝くから
僕は何も言えなくなる
持て余した心 はみ出したまま

あしたが世界の終わりでも
あしたが僕の最後でも
そこに少しでも希望があればいい

旅に出よう あの空の彼方へ
誰もまだ行ったことのない地平線の果てへ

みの虫になって
世界を見つめよう
いろんな場所にぶら下がって
孤独と寄り添い
いろんな空の下で
雨の冷たさや
陽射しのあたたかさに
包まれて
眠るときさえ優しさを忘れてしまわずに

めのまえのおせっかいやちょっとした幸せを愛そう。

2012/07/09

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -