詩人:どるとる
あしたが晴れでも雨でもいい
共感なんていらない
ましてや慰めなんていらない
たったひとりでも
強くぶら下がる
みの虫のように
意地を張りながらも
冷たい風にも吹かれよう
僕の瞳にも夜がやって来て
月が心よりきれいに輝くから
僕は何も言えなくなる
持て余した心 はみ出したまま
あしたが世界の終わりでも
あしたが僕の最後でも
そこに少しでも希望があればいい
旅に出よう あの空の彼方へ
誰もまだ行ったことのない地平線の果てへ
みの虫になって
世界を見つめよう
いろんな場所にぶら下がって
孤独と寄り添い
いろんな空の下で
雨の冷たさや
陽射しのあたたかさに
包まれて
眠るときさえ優しさを忘れてしまわずに
めのまえのおせっかいやちょっとした幸せを愛そう。