ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.177000-177999 > No.177734「涙」

過去ログ  〜 過去ログ No.177734 の表示 〜


[177734] 
詩人:千波 一也 [投票][編集]


やわらかな目を

つたわって

ぽとり、と

しずくは落ちました

やわらかな手に

やわらかな胸に

しずくは落ちて

染みました


それが

わたしの

循環なのでしょう

しずくをまいて

しずくを

吸い

終わらない川さながらに

わたしは続けて

ゆくのでしょう


頼りなくても

些細でも

純なるしずくで

あるために

ほろほろ

はらり

汲まれるわたしを

巡るのでしょう


2012/08/09

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -