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[178938] 
詩人:さみだれ [投票][編集]

蝶は言った
絶望ってどんなもの?と


ある花の
生まれたての種子が
車に潰されたり
土のない地へ飛ばされたり
そうして太陽が照りつけ
小さな旅の走馬灯の終わりに見る夢

その反対だよ



蝶は言った
どこまで行けばいいの?と

どこに行かなくてもいいし
どこに行ったっていい
命がある限り
それは君の自由だ





ある花は行った
別の空が見たい、と

子供たちはスコップで花を掬った
それをバケツにいれて
町中駆けずり回った
帰ってくるなり庭に出て
花をプランターに植えた



蝶は言った
悲しいね、と


ある花は応えた
そうでもないよ、と


私は添えた
生きると言うことは、





2012/10/07

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