ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.179000-179999 > No.179089「確かな存在感」

過去ログ  〜 過去ログ No.179089 の表示 〜


[179089] 確かな存在感
詩人:中村真生子 [投票][編集]


うららかな秋の午後。

集まった者たちで始まった

とりとめのない会話。

やがて

互いの心と心が響きあい

一つになった心が

それぞれの中に還っていく。

その瞬間の

確かな存在感。

今、私はここにいる。

確かに、私はここにいる。

ただ存在するという

心地良さとともに…。

傍から見れば

なんでもない

雑談のひとコマ。

人は人と響きあうことで

自らの存在感を感じるのだろう。

季節(とき)と響きあって

いのちを紡ぐ

野の花のように…。


2012/10/17

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -