ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.179000-179999 > No.179636「百獣」

過去ログ  〜 過去ログ No.179636 の表示 〜


[179636] 百獣
詩人:千波 一也 [投票][編集]



宿るものは

名を持たない


宿らせるものもまた

名を持たない


互い違いに

突き立て合う牙ならば

いずれも等しく

慈しみであり

哀れみである



朝にはむく毛

昼には四肢

夜には眼



司るものは

名を呼ばない


呼ばせているものが

あるならば

それは

証だ


いわれのないものごとを

脱ぎ捨てようとする

ならいの

正しさの

証だ



2012/11/23

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -