詩人:千波 一也
宿るものは名を持たない宿らせるものもまた名を持たない互い違いに突き立て合う牙ならばいずれも等しく慈しみであり哀れみである朝にはむく毛昼には四肢夜には眼司るものは名を呼ばない呼ばせているものがあるならばそれは証だいわれのないものごとを脱ぎ捨てようとするならいの正しさの証だ