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[180038] 変わらないまま
詩人:どるとる [投票][編集]


珈琲を飲んで 窓の外眺めて 舞い落ちる木の葉 見つめた

ゆるい坂道を 喫茶店に向かって降りてくる学生たちが 寒そうに手のひらをこすりあわせてる

何も変わらないまま
誰も変わらないまま
街も景色も人も
見えないものも

さみしいな ためらいもなく言葉にしたら
すぐそばで 手を握ってくれる人がいる

変わらないままの日々の中 少し 色づいたモノクロの景色

僕は 愛されている
君に 愛されている

変わらないはずの景色の中 ひとつ 動いた運命とか奇跡とか

変わらないままの時間の中 何かがわかったような気がした



待つのは春

希望
ありったけの幸せ

膨らんだ蕾
裸の木々 揺れて

全てが白く染まる
街は変わらないまま

ただ少し塗り絵に 赤やオレンジが 白と黒だったはずの世界に色を足しただけ

それだけで。

2012/12/23

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