詩人:さみだれ | [投票][編集] |
煙たい
月
大量の光が
ホログラム
天頂
祈りに長さなどない
背にべったり
張りついた
やな感触の
君の名前のついた
胸
最上級の皮肉を
囁いていやがる
俺は今
実像となった
名高い石膏に
祈りを捧げている
お前たちは
天頂に向けて
祈りを捧げている
見えるか
天蓋に
べったり張りついた
身の毛もよだつ
鏡の姿
月と呼ばれたそれは
高らかに笑い
なじる
俺は
最高級のタバコを
吹きつけてやった
できるなら
背にべったり
張りついた
やな感触の
これを
天頂に向けて
放りたい
ちっ
まだ囁いていやがる
劣等品の僻みを