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[180163] こたつ
詩人:どるとる [投票][編集]


ちょっとずつ 変わってゆく 街並みも僕らも
金汚さをおぼえたら悪魔にも見える

傷ついて 傷つけて
ふいの痛みに気づいたら伝える言葉など何もない

同じこたつに足をつっこんでいる
僕らは 離れるでもなく近づくでもなく
それなりの距離をとりながら生きる

同じ空の下を同じ条件で歩いてる
僕らは 憎みあうでもなく愛しあうでもなく
ただ前に進むことだけを考えてる

考えたらみんなそれぞれ違う営みを暮らしてても どこかで繋がっている部分がある

ほら重なり合う日々の中 違うものの中に同じものがあるよ

同じこたつに足をつっこんでいるのさ みんな 誰もが同じ温度を感じながら
違うもの見てても

同じ世界で 自分の存在を謳うように。

2013/01/01

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