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[180606] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

















虹は
声のする
方角

ほがらかなんて
どこにでもあるような
気がしていたのに

さしだされた
つなぎたかったであろう手のひらを
握れなかった

朝顔の葉に
新鮮なつゆ玉が
幾つも、幾つもこぼれ
何も知らないみたいなツルが
笑むように揺れた

葉の裏側で
チョウチョが濡れないように
しがみついている















2013/02/05

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