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[180710] 賛美歌
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はきれいにはなれない
正しいことだけをできない
だから歌えない賛美歌があるんだよ

どんな花にも棘があるように
外面じゃわからない内面がある
だから君の笑顔は賛美歌と同じなんだ

きれいすぎて 信じられない
疑ってしまうよ逆さまの心
時計のない世界なら
急かされることもなく
君のその醜ささえ愛せたかもしれないね

僕ら何にも知らないままで
心の距離を近づけようとするたび
見える互いの闇に気づいて 肌を触れ合うことさえ拒んだ

さよなら さよなら
遠ざかる人の面影 揺れている
おはよう ただいま
繰り返す人の暮らし 傍らの愛

僕は汚れたままでもきれいな賛美歌を歌えるだろうか

日々に重なる 本当の心の向こう側
賛美歌という名の生き方を僕はしたいだけなのさ

白でも黒でもない灰色に輝くあなたと。

2013/02/06

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