| 詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
時間とともに場所が変わる
記憶の中の風景はもう戻ってこない
両親が褒めた11歳の不安げな秋の仲良いスナップ
泣きそうな恋を予感した
ちょっとじれったかったけど、出会った21歳の光に戸惑い、
どこか無意識で見た 薔薇の花、 肩のすぐ横でくすぐったかった
約束の時間だよ
場所は夢の中
時間はあの頃とちっとも変わっていない
巡る血の燃え熱はかえってもっと真っ赤になった
時間なんてそもそも無いんだからさ、
ゆっくり歩いて少しずつ一緒に動こう
一センチずつギクシャク移動する怪我人のように。