過去ログ
〜 過去ログ No.181065 の表示 〜
[181065] 月を見上げる
一瞬だけ 夜の光に照らされて
きらりとした 体の輪郭
鬱蒼とした重たい空気を
纏ったまま まだ打ち破れずにいた
なくしたまま 見つからないもの
きっともう 消えたものと同じ
芽を出したことさえ そう
無かったのだろう
瞳を逸らして 朝に迎えられた
優しい手に 委ねるように
忘れようとした 森の風景
見上げる 月
いつもあの月は
空から 私を 見つめている
あの月は
絶望だろうか
救いだろうか
2013/03/02
[前頁] [投票する] [次頁]
-
詩人の部屋 -