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[181181] 夜に添う
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみの中にも
光は見える
喜びの中でも
影はつきまとう

やまない雨に
濡れている
明けない夜を
知っている

書物や偉人が
書き残した
言葉に偽りあり

その涙の向こうには
その笑顔の裏側には
壮絶な物語がある

それを誰も知らないままに 今日も君をたやすく貶す

だからせめて そのさみしさに僕は 寄り添おうと微力ながらも 考える

開けっ放しの窓の外
吹き荒れる春の嵐と芽吹きはじめる桜の蕾

君の痛みを残したままで 朝はしずかに明ける

取り残された思いは何処に

夜に添うのは 果てのないうずきと 乾くことのない涙と傷のあと。

2013/03/10

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