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[184035] 無限
詩人:千波 一也 [投票][編集]

荒涼とした大地の上に
荒涼とした時空が
広がる

その
片隅を
写し取りたい些細な詞は
荒涼とした
影をなす

荒涼とした影の懐に
荒涼とした金属の
痕跡がある

その
一つ一つを
愛でる眼差しと
振り切ろうとする背中とが
荒涼とした大地の上に
ささやかな破片を
点々とさらす

荒涼とした風の中で
荒涼とした溶融が
終わりを告げて
また始まって

厭い切れない固執の輪から
荒涼とした時が降る


2014/02/14

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