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[184157] 砕氷船
詩人:千波 一也 [投票][編集]

かなしみは
凍てついたりしないから
いつまで経っても
わたしは
楽になれずに
ひどく体温をうばわれる


硬いものなら
落としてしまえば終わりにできる

手から放して
決別できる


するどい痛みを伴う軟らかさには
願わぬ再会ばかりが叶うから
潮騒の語りが耳に届く

少しだけ
解かれるようにして
耳に
届く


もう
衝動なんて抱かない

ためらうことも
ままならないのに
どんな身動きができようか



2014/03/01

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