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[185621] 
詩人:どるとる [投票][編集]


絶えず雨音が鼓膜に突き刺さっていく
だけど、突き刺さった音は見えない

血も流れなければ痛みすらもないけど
きっとその雨に濡れた人の心は冷えたろう

僕はただ窓越し 降り続く雨を見つめて
雨音に耳をかしている
屋根の下にいるのになぜか 僕はべつの雨に濡れてる

すべてを濡らす雨が 本当に濡らすのは
体ではなく アスファルトではなく無防備な心

やわい素肌をつらぬいて 無痛の痛みを 運び届ける 雨はおまえに悲しみというものをおしえている。

2014/07/19

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