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[186019] 
詩人:どるとる [投票][編集]


それは見えないものです
それは聴こえぬものです
ハナから さわれぬものです
それなのに 目の前にあたかもあるような
そんな幻が はっきりと鮮やかに見える

どうしてなのかなあ
わからないことが多すぎるこの世界は
一歩踏み出せば謎の群生地

虹のような 橋のような 何かと何かを繋ぐもの
光のような 闇のような 向かい合わせの左右不対象
似て非なるものだ でも寄り添えるよ
だって同じ温度で
同じように 脈打ちながら 人類は皆兄弟だと 知っている

だから 境界線など無い
手をつないだらもう誰もが友達だ
そこには一切の
差別は有り得ない
七色の虹のどの色も
独りにはしないよ
たとえそこに
黒や白が混ざっても
汚いとは言わないよ
もはや古い時代の
忌まわしい風習や
勝手な解釈は 戯れ言にしか過ぎない
だから同じ人間を愛せない 世界は滑稽だと歌うのだ
だから同じ人間に位をつける 世界は滑稽だと歌うのだ。

2014/08/16

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