ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.186000-186999 > No.186122「新世界へ」

過去ログ  〜 過去ログ No.186122 の表示 〜


[186122] 新世界へ
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は自分が無知ということを知っている
だけどそれだけじゃ手持ち無沙汰だよ
だから無知の知を知っているんだよ
だから何もない世界にも花が咲いてる
あなたが言いたいことは多分伝わってる
僕にはわかる なんとなくわかる

目を閉じて 耳をすまして すべての感覚を無意識の中へ突き落として 生まれる静寂と暗闇の世界へ
ようこそ新世界は ここだよ 君も空っぽになって
その中にある 見えない光に 手を伸ばせ

君はすべてを知らないことに気づいた
ならば嘘をついていた自分を恥じろ
そして隙あらば 僕は君を責めるだろう
だけどその時の僕の顔はゆがんでる
神様は許してくれるだろうか わからないことが答だと

空を飛ぶことも海を泳ぐことも出来ないけれど 大地を一歩ずつ歩ける足がある ほらその足で羽ばたけ
さらば 古ぼけた地図は破り捨てて あくびひとつして
「何も知らない」そのわけを悟れ

いっそ何もかも逆さまにして考えてみるのさ
地球儀は回る ただひたすら
夜と朝を繰り返す この世界を無慈悲と嘆けば 途端にすべてが涙で滲む
ならばせめて 下手くそでも最後まで悪あがき

目を閉じて 耳をすまして すべての感覚を無意識の中へ突き落として 生まれる静寂と暗闇の世界へ
ようこそ新世界は ここだよ 君も空っぽになって
その中にある 見えない光に 手を伸ばせ
その先に待つ新世界へ。

2014/08/23

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -