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[186282] 酸素になる
詩人:どるとる [投票][編集]


僕たちは所詮、細胞の寄せ集め
或いは欲の塊
ただそれに肉がついただけの存在さ

適当な水面に
命を浮かべているだけさ

今日もまた 瞳の中
真っ赤な太陽が
沈んでゆく

僕は手を振ることさえしなかった
いつもそうさ 無駄なことはしたくない

君は ただ笑う
汚れなんて知らないかのように
君が泣くときは 決まって誰かが君を傷つけたときなんだ

そう僕のせいだ

たとえば 特別なことは何も出来やしない
だから 君が生きるために必要な 微かな力になれればとようやく思えたんだ

だから僕は君にとっての酸素になる。

2014/09/05

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