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[187014] 綿毛の旅の記憶
詩人:どるとる [投票][編集]


ねえあなたには 好きな人はいますか?
その人はどんな人ですか?
心優しくて きっとあたたかな笑顔を浮かべる そんな人なんだろう

本当に好きな人に出会ったとき
人はその気持ちを うまく言葉にできない
だって 好きな気持ちが言葉なんかじゃ
とてもとても足りないから

僕はあなたのそばに 花を咲かせたい

ねえ どんなに届かない空に手を伸ばしても
だけどこんなに近くにいる人にさえ
届かない思いがあることが不思議でならないのはなぜかな
泣いたり笑ったりするのもひとりじゃ
つまらなくなったのはあなたと出会ったから

言葉にすれば単純なのに 言おうとすると天と地ほどの距離
恋とはなんて 複雑なものなのか 踏み出せない一歩がある
風に吹かれて 種を飛ばす 風にのった綿毛が 旅に出る

僕はどこに行こう?
あなたのそばに行こう

純粋で無垢な思いが 種を落とす場所を探して 旅をしている
恋とは そんなものです たとえるならば綿毛の旅の記憶
僕という小さな小さな 綿毛があなたという大きな 大きな大地に恋をしたお話。

2014/12/07

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