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[187053] V
詩人:さみだれ [投票][編集]

慎ましやかに戸を叩く
恋の色香に庭は嬉しく
つゆとなった夜風を落とす

町はだんだん熱を帯びて
僕と君の頬を染め
歩けば風見鶏が振り返り
止まれば猫が覗き見る
塀の上から神様のごと

それは今日
二人のためばかりでなく
世界が毅然と回っているから

濃紺の道を鳴らす
豊かな音に誰か嬉しく
それが僕であるならば
君もそうであってほしい

「夏鳥」

2014/12/13

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