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[187169] 月光蝶
三日月が胸に抱く
ふるさとの面影は 淡く
水彩画のタッチによく似ていた
私は真っ黒いジャケットを着て
君の歩く道をなぞる
金木犀の公園へ行き
ベンチに腰掛け
遠い星に望んでみる
帰りたい
君がこんなにも痩せて
背中を丸めて眠る姿が
私には遠く
現実味がない
私の浮遊した心を 君は掬いとり
この星へ帰しているのだろう
自分のことなんて気にもしないふりをして
2015/01/01
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