詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛なんて口にすればたちまち
厳かで 尊いもののように聞こえる
だけど結局は ただ好きだの嫌いだの
それだけの違いしかないだろう
道ゆく人は 愛をただ 流行りの服のように
とっかえひっかえしては また着替えるように
気分次第で 捨ててしまうんだろう
僕に似合う服なんかあるのだろうか
ずっと 色あせないようなそんな都合のいい服なんかない
だから 愛なんだ
僕をうまれてはじめて愛してくれたのはあなたでした
そしてうまれてはじめて愛したのもあなたでした
たくさんの人がいる中で 僕を嫌う人もいて 好きになってくれた人もいました
だけどその中でもひときわ 大げさな気持ちでもって
僕を愛してくれた君だから 僕は 君を愛してるんだ
本物や偽物 見分けがつけばいいね
せめて形や色があればいいのに
だけど愛は目にすら映らないんだ
ただ何かをかえしてイメージするだけ
快楽の為に 愛はただ あるんじゃないよ
満たされない思いのはけ口でもなくて
大げさに言えば 長い人生を共に歩くパートナー
傷つけずに やり過ごせる愛なんかない
傷つけてあってやっと過ちに気づく
それが 愛なんだ
僕をうまれてはじめて 否定してくれたのはあなたでした
そして思えば認めてくれたのもやっぱりあなたでした
たくさんの人との出会い そして別れの中で
いろんな人を愛したり いろんな人に愛されたりしたけど
いつまでも 僕に飽きずについてきてくれたのは あなたくらいなものでした
知らず知らずのうちに積み重ねていく
日々の中で 手にしたり 手放したりするものは数えきれない
だけどいつまでも君だけは変わらず
僕のそばで 変わらない笑顔を浮かべてる
それがなんだか 嬉しかったりするよ
恥ずかしかったりするよ。