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[188185] シの行く末
詩人:さみだれ [投票][編集]

魂は夕暮れに佇む
その影を月が踏みながら
吹く風に靡く草の 道連れにと揺れる

メランコリヤの行く果てに
藍色の空あらば
気を付けていかねばならない
今に目が 闇に追いつかなくなるだろうから

そこに身を伏せて
耳を澄ましてごらん
震えているのがわかるだろう
カタカタカタと 泣いているのがわかるだろう

魂は星となり
それは影を潜めた
冷たい風も帰りたそうに
草を掻き分け急いでいるよ
私を道連れに、と 後ろを付いて歩いたんだよ

幻想交響曲 第五楽章
(過去作)

2015/05/09

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