詩人:さみだれ
魂は夕暮れに佇む
その影を月が踏みながら
吹く風に靡く草の 道連れにと揺れる
メランコリヤの行く果てに
藍色の空あらば
気を付けていかねばならない
今に目が 闇に追いつかなくなるだろうから
そこに身を伏せて
耳を澄ましてごらん
震えているのがわかるだろう
カタカタカタと 泣いているのがわかるだろう
魂は星となり
それは影を潜めた
冷たい風も帰りたそうに
草を掻き分け急いでいるよ
私を道連れに、と 後ろを付いて歩いたんだよ
幻想交響曲 第五楽章
(過去作)
2015/05/09 (Sat)